グレイニングはタイヤ表面がささくれ立つこと
グレイニングとはタイヤの表面がささくれ立つ(毛羽立つ)こと。タイヤ表面に、毛玉のような非常に細かなゴムの粒ができ、タイヤと路面の接地面積を減らしてしまったり、均等でなくなることでタイヤのグリップを低下させる。粒という意味の英語(grain)からそう言われる。ささくれ摩耗と呼ぶこともある。また、タイヤの回転方向と平行にタイヤ表面に縦じわが生じることもある。
以下のツイートに添付された画像は、決してひどいグレイニングとは言えないが、その傾向が見られる。特にタイヤ内側(写真右側)は毛羽立ちがひどくなっている。
🔎🔎 UP-CLOSE: Hamilton’s rear left tyre as he prepares to go out for a few more laps in #FP1 #BritishGP 🇬🇧 pic.twitter.com/1SmQHapAHE
— Formula 1 (@F1) 2016年7月8日
掲載ができる画像で、典型的なグレイニング現象を捉えたものが発見できなかったため、Google 画像検索などで探していただくと、よく分かると思われる。特にこの画像など。
グレイニングの原因
タイヤが適正温度に達していない状態で、タイヤが過剰に横滑りした場合、タイヤが路面に削られて小さなゴム片がタイヤにまとわりつくことが直接の原因となる。
クルマのセッティング、搭載燃料量、路面コンディション、ドライビングスタイルなどによって、グレイニングの傾向が左右される。
アンダーステアの時はグレイニングは前輪に起きやすく、オーバーステアの場合は後輪に起きやすい。
スライドさせないよう慎重にドライブすることで、グレイニングは解消されることがあるが、走行ペースに大きな影響があるといえる。