マーブルとは? | モータースポーツ用語 | port F

マーブル

走行によって削れたタイヤのカスのこと。タイヤカス。本来の意味はビー玉(英語でmarble)で、ビー玉ほどの大きさで固くなる。コース上のレコードラインの外側に多く落ちる。

マーブルの上を走行すると2つの問題が発生する。1つはマーブルの上を走っている間はビー玉の上を走るが如く、激しく滑りやすくなること。もう一つはタイヤに貼り付いてしまい、しばらく取れなくなるということ。ブリヂストンの元モータースポーツ責任者・浜島裕英氏によると付着後1周くらいは取れずにタイヤ本来の性能が発揮できない。

ピレリが2011年からF1に参戦してから、FIAの要請により、柔らかくライフ(寿命)の短いタイヤが供給されることになったが、それに伴いマーブルの量も増えることとなった。

2013年ごろにマーブルによるグリップ喪失の危険性やオーバーテイクのリスク増が指摘され、ピレリがマーブル現象を狙ったと言われている。

またレースでチェッカーフラッグを受けたあと、パルクフェルメ(ピット)に向かうまでの間、あえてマーブル上を走行するマシンが多く見られることがあるが、規則に定められた最低重量を下回らないよう、マーブルをタイヤに付着させて、できるだけ車体を重くするためである。