ホイールベースとは前輪軸と後輪軸の間の距離
ホイールベースとは前輪軸と後輪軸の間の距離のこと。通常単位はmm(ミリメートル)。図に示すとおり、車体全長とは別の寸法である。
長さによる違い
通常、ホイールベースは長いほど直進性能に優れ、短いほど小回りに優れる。
F1では、以下の通り時代が進むにつれてホイールベースが長くなる傾向にある。
マシン名 | 年 | 全長 (mm) |
ホイールベース (mm) |
---|---|---|---|
フェラーリ312B | 1970-71 | 4,020 | 2,385 |
フェラーリ312T3 | 1978-79 | 4,250 | 2,560 |
フェラーリ156/85 | 1985 | (未公表) | 2,762 |
フェラーリF189 | 1989 | (未公表) | 2,830 |
フェラーリF310B | 1997 | 4,358 | 2,935 |
フェラーリF2001 | 2001 | 4,445 | 3,010 |
フェラーリF2005 | 2005 | 4,545 | 3,050 |
フェラーリF2007 | 2007 | 4,545 | 3,135 |
フェラーリSF70H | 2017 | 5,000 | 3,594 |
年々ホイールベースが長くなってきた要因は以下のものが考えられる
- 車体の床下面積増大による床下ダウンフォース増加を狙うため
- 車体を前後に長くすることにより、細長い車体にすることができ、後方への気流の流れをスムーズにするため
- 共通化された燃料タンクをドライバーの背後に配置しなければならないため
- 空力最適化や低重心化を狙いドライバーが寝るような姿勢でコクピットに座るため
- エンジンの位置をそのままに後輪を後ろに下げることにより、重心をクルマの中央に置くことができるため
以下の動画では、タミヤの歴代フェラーリF1カーのスケールモデルを用いて、ホイールベースの長さを比較している。