バーチャル・セーフティカー(VSC)とは? | モータースポーツ用語 | port F

バーチャル・セーフティカー(VSC)

Photo by Mark Thompson/Getty Images) // Getty Images / Red Bull Content Pool

バーチャル・セーフティカーはコース全域でスローダウンを強いられる

バーチャル・セーフティカー(Virtual Safety Car)とは、コース上でアクシデントが起きていたり、明らかに天候条件などが悪いが、セーフティカーを出動させるまでもない状況の場合に発動されるルール。名前の通り、セーフティカーはコースに登場しない。略して「VSC」と表記されることが多い(以下VSC)

VSCが発動すると、コース上の各車両は定められたある一定以下のスピードで走行しなければならず、追い越しもできない。また、必要以上にスローダウンしすぎてもならないと規定されている。

2014年F1日本GPでのジュール・ビアンキ死亡事故が発端となり、F1では2015年から導入されている。

WECなどでは類似の状況をフルコースイエロー(FCY)と呼ぶ。

通常のセーフティカーとの違い

通常のセーフティカーとの大きな違いは、全車が一斉に一定速度への減速を強いられるため、各車間の差が縮まらないこと。
(通常のセーフティカー状態は、セーフティカーを先頭とした隊列を形成する必要があるため、各車が差を詰める)。

またVSC発動中は、タイヤ交換以外の目的でピットインは許されていない。

VSC時のピット戦略

VSC発動中、コース上の追い抜きは不可能だが、ピットイン中のクルマを追い抜くことや、逆にピットインしてコースにとどまったクルマを追い抜くことは許可されている。

またVSC発動中でもピットレーン制限速度80km/h は引き下げられず、コース上にとどまっているクルマは、一定の速度でスロー走行しているため、ピットストップによるロスが通常時に比べて圧倒的に少なくなる場合がある。そのため、VSC時のピットイン及びタイヤ交換は有利に働くことが多いが、VSCの恩恵を最大限に受けるには、ピットアウトし、コースに復帰するまでVSCが解除されないことが条件になる。

つまり、VSC時にピット作業を済ませる際は、「VSC発動時間がどの程度長引くか」というある種のギャンブルをすることになる。

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