前方を走るマシンが起こす乱気流のこと。タービュランス(Turbulence)は乱流や乱気流を表す英語。
現代のF1マシンは空力的に洗練され、車両の安定性が前後ウィングなどの空力デバイスに依存している。ただ他車が起こす気流の乱れ、すなわちタービュランスに空力デバイスは影響を受け、本来持っている効果を発生できない場合がある。前を走る車両が起こす乱流はシミュレーションが難しく、対策を打ちにくい。
この乱気流に対する弱さは、マシンによって程度差があり、タービュランスに影響を受けにくい車両と、受けやすい車両がある。影響を受けにくい車両は空力デバイスへの依存度が低いクルマとも言える。
2018年現在、F1やインディの車両は、タービュランスに影響を受けやすく、前方の車両に近づくと安定性を失うため、レース中の追い抜きが難しくなり、競技の魅力が低減されてしまっているとの懸念が持たれている。