カーブの円弧の半径が小さく、鍵状の形、もしくはS字状の形状を持つコーナーの一般的な呼び方。
ドライバーは安全にコーナーを通過するために大きく減速を強いられる(形状によって、大きな減速が必要ないシケインもある)。
多くのシケインは、以下のような目的で設けられている。
- 車速が上がりすぎて危険域に達することを防ぐため
- 高速走行からの減速によりブレーキ競争が起きやすい状況を作り、追い抜きを促すため
サーキットが完成した後で、車速が上がる高速セクションや直線部分に改修工事としてシケインが追加されることも多い。(カタロニアのターン14・15、モンツァのターン1など)
F1車両やコースの安全性が揺らいだ1994年には、カタロニアのバックストレートやスパ・フランコルシャンのオールージュにタイヤバリアで作った簡易な特設シケインが置かれたこともある。
Amid the other snap decisions made to slow F1 cars in the wake of Ayrton Senna’s death in May of 1994, an imposing tire barrier chicane was added at the Spanish GP. Different times to live through. pic.twitter.com/h1EMMaqxjB
— Marshall Pruett (@marshallpruett) 3 February 2018
有名なシケインの例
- 鈴鹿サーキット「シケイン」(正式名称:日立オートモティブシステムズシケイン)
- スパ・フランコルシャン「バスストップシケイン」
- ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットの最終コーナー
- モナコ市街地コース「ヌーベルシケイン」